と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、一人暮らしの方が亡くなった際の対応や、遺品整理の具体的な方法、注意点などについて詳しく解説していきます。
今後訪れるかもしれない、一人暮らしの家族・親族の遺品整理に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしの家族・親族が亡くなったときの対応
ここでは、一人暮らしの家族や親族が亡くなったとき、遺族が取るべき対応を詳しく確認していきましょう。
亡くなっている故人を発見したとき
一人暮らしの家族・親族の家を訪れた際、生死の判断がつかない状況だった場合は、まず救急車を手配しましょう。亡くなっているのが明らかな場合は、警察へ通報し、現場検証と検視をしてもらいます。
また、近隣の人や大家さん、管理会社の担当者などが発見した場合は、警察から連絡が来るので、指示に従う形になります。
各種手続き・届け出を行う
故人の死亡が確認されたら、死亡届と死体火葬埋葬許可交付申請書の提出を行います。
死亡届は、死亡を知った日から7日以内が提出期限なので注意しましょう。また、死体火葬埋葬許可交付申請書は、故人の遺体を火葬するために必要な書類なので、忘れないよう死亡届と併せて手続きを進めましょう。
その他、健康保険証や運転免許証の返却なども同時に進めておくと、後の作業が楽になります。
葬儀を実施する
死亡届などの届け出が完了したら、葬儀を実施します。とはいえ、葬儀は必ず行わなければならないものではないので、遺族の方針や故人の遺志などを尊重し、柔軟に対応しましょう。
なお、故人が国民健康保険に加入していたら7万円の葬祭費が、社会保険に加入していたら5万円の埋葬日が給付されます。費用に不安がある場合は、これらの制度を利用すると良いでしょう。
一人暮らしの遺品整理で起こり得る問題点
一人暮らしの方が亡くなると、同居家族が亡くなるときとは異なる問題点が浮上します。
ここでは、代表的な4種類の問題点について、詳細を確認していきましょう。
問題点①:遺産の把握が難しい
一人暮らしの方の遺品整理では、遺産全体の把握が難しいという問題点があります。
遺産とは故人が残したもの全てを指し、預貯金や有価証券、不動産といったプラスの遺産のほか、借金などのマイナスの遺産もあり得ます。
一人暮らしで他の親族と没交渉などの場合、その全容を把握するのが難しく、時間がかかりやすくなります。
後から借金などが発覚すると相続トラブルに発展しかねないので、なるべく早く正確に遺産を把握することが大切です。
問題点②:遺品の量が多い
一人暮らしの方の遺品整理、特に高齢の方の場合は、遺品の量が多い傾向にあるので注意が必要です。
高齢者の中には、体力の衰えによって片付けることが難しくなり、自宅がゴミ屋敷化している方が一定数います。そのような家で亡くなった場合、遺品整理で片付けなければならない物量が多く、遺族にとって大きな負担となってしまいます。
後述するように、故人の自宅が賃貸物件である場合はタイムリミットがあるので、自分たちでの作業が難しい場合は、専門業者に依頼するのも手段の1つです。
問題点③:部屋の汚損が激しい
故人が亡くなってから相応の日数が経過している場合、部屋の汚損が激しく、遺品整理がままならないことも多いです。
そのような場合、素人が立ち入って作業するのは不可能なので、専門業者に特殊清掃をお願いするようにしましょう。
一人暮らしで亡くなった方の遺品整理の方法
ここでは、一人暮らしで亡くなった家族・親族の遺品整理がスムーズに進められるよう、おおまかな流れを確認していきましょう。
遺産を確認する
一人暮らしの遺品整理では、まず遺産の全体像を確認することが大切です。
預金通帳や土地の権利書、借用書などがないか、遺品の中をよく探しましょう。また、資産価値のありそうな貴金属や腕時計などがある場合も、遺産に含まれるので取っておきましょう。
それに加え、近年ではネットバンクやネット証券を使用している方も多いので、紙の書類だけでなく、インターネット上のデータも確認するようにしましょう。
遺品を要不要で仕分けする
遺産を確認したら、続いて遺品を必要なものと不要なものに仕分けします。
遺産に関するもの以外の遺品で必要なのは、主に故人の思い出に関する品です。それらを形見分けとして残すかどうかは、遺族によって判断が分かれるので、できれば全員が確認するまでは処分しないのが望ましいといえます。
形見分けできる品を捨ててしまうと、後で遺族間でのトラブルに発展する可能性があるので、くれぐれも注意しましょう。
必要な場合は遺品を供養する
仏壇や神棚などの宗教関連のものや、故人の思い入れが強く感じられる遺品については、必要に応じて供養してもらうと安心でしょう。
そのままでは処分しにくい遺品も、適切に供養すれば、気持ちの整理を付けて手放すことができます。
供養は寺の住職や神社の神職にしてもらうほか、遺品整理業者の有資格者にしてもらう方法もあります。