
家族や親族の遺品整理をしていると、アルバムや写真が出てくることがあります。アルバムや写真には故人の思い出が詰まっているので、保管するのか捨てるのか、その方法について悩む方も多いでしょう。
この記事では、遺品整理でアルバムや写真が見つかったときに、どのように対処すればいいか、保存方法や具体的な処分の仕方について詳しく解説します。故人の思い出を後悔なく整理したい方は、ぜひ参考にしてください。
遺品整理で出たアルバムや写真を仕分けるポイント
遺品整理で出たアルバムや写真を適切に整理するためには、保存するものと処分するものに仕分ける必要があります。
ここでは遺品整理のアルバムや写真を仕分ける際のポイントを4つご紹介します。
仕分け前にすべてのアルバムや写真を集める
遺品整理で仕分けする前に、まずは故人のアルバムや写真をすべて集め、どれくらいの量があるかを確認しましょう。全体の量が分からないまま、見つかるたびに仕分けを繰り返していると、時間がかかってしまいます。
すべて集まったら時期やカテゴリーに大別しておくと、続く仕分け作業へ効率よく進めるでしょう。
優先順位を決めて仕分ける
遺品整理で出たアルバムや写真をすべて集めたら、次は優先順位を決めて、保存するものと処分するものに仕分けていきます。
入学式や結婚式などの人生の節目に撮られた写真や、大切な家族や親しい人と映っている写真は、記念として残しておくとよいでしょう。
また、現在は残っていない建物や風景が映っている写真は、後で見返したときに思い出を振り返るきっかけとなります。
一方で、劣化した写真や、関係性が薄い人と映っている写真は、この機会に処分を検討するのも1つの選択肢です。
似たような写真は1枚だけ残す
同じ場所やシチュエーションで撮られた写真は、1~2枚に絞ると全体の枚数を減らしやすくなります。写りが悪いものやピントが合ってないものは思い切って処分し、特に印象的な1枚を厳選して残すとよいでしょう。
故人の笑顔や自然な表情が映っている写真は、生前の姿を鮮やかに思い出しやすく、故人を偲ぶよい機会になります。
落ち着いて作業する
遺品整理で出たアルバムや写真を仕分ける際、落ち着いて作業することも重要なポイントになります。
故人の写真は、二度と撮影できない貴重なものです。そのため、遺品整理を完了させなければならない期限があったとしても、急いで処分してしまうと後悔しかねません。
すぐに判断できない写真は数日後にもう一度見直すことで、気持ちの整理がつくことがあります。アルバムや写真を安易に捨てて後悔しないために、迷った場合は一旦保管しておき、心を落ち着かせてから作業することをおすすめします。
遺品整理後のアルバムや写真の保存方法
遺品整理で残すことに決めたアルバムや写真を保存する方法は、主に3種類あります。
それぞれの詳細について、以下で順に確認していきましょう。
新しいアルバムに入れ替える
遺品整理で出たアルバムや写真を保存する1つ目の方法は、新しいアルバムに入れ替えることです。そのまま古いアルバムに入れておくと、仕分けした後にスペースが生まれ、寂しい印象になることがあります。
しかし、新しいアルバムに入れ替えれば、改めて故人の思い出に触れ、心を整理する機会になるでしょう。
また、経年劣化した古いアルバムに入れたままにしておくことで、写真自体が悪くなる可能性がある点にも注意が必要です。
デジタルデータ化して保存する
遺品整理で残すアルバムや写真が大量にある場合は、デジタルデータに保存する方法もおすすめです。
スキャナーやスマートフォンのアプリを使ってデジタルデータ化すれば、アルバムや写真を保管する物理的なスペースが不要になります。データはUSBメモリやCDに保存したり、クラウドストレージを利用したりすることで、親族や故人の友人と共有することが可能です。
パソコンなどの操作方法に不安がある方は、専門業者に依頼することを検討するとよいでしょう。
形見として親族や友人に配る
遺品整理で出たアルバムや写真は、親族や故人の友人に形見分けとして配る方法もあります。形見として配るときは、アルバムやフォトフレームに入れて渡すと喜ばれます。
ただし、故人に対して気持ちの整理がついていない人や、亡くなった人物の写真は受け取りたくないという人もいます。そのため、一方的に押し付けることがないように、相手の気持ちに寄り添い、相談してから形見分けを決めるようにしましょう。
遺品整理のアルバムや写真の処分方法

遺品整理で出たアルバムや写真を手放す際は、適切に処分することが大切です。主な処分方法としては、「一般ゴミ」「お焚き上げ」「専門業者への依頼」が挙げられます。
それぞれの方法について、順に詳細を確認していきましょう。
一般ゴミとして処分する
一般的に、写真は可燃ゴミとして処分できますが、アルバムは素材に応じて自治体の分別に従って分類する必要があります。
また、個人情報がわかるような写真は、トラブルを避けるためシュレッダーにかけてからゴミに出すと安心です。シュレッダーがない場合や、故人の思い出をシュレッダーにかけることにためらいがある場合は、写真を布や紙に包んでから処分するとよいでしょう。
お焚き上げを依頼する
故人の写真やアルバムをゴミとして捨てづらい方は、神社や寺院でお焚き上げを依頼する方法があります。 適切にお焚き上げをすれば、遺族の気持ちに整理をつけられ、故人にも喜んでもらえるでしょう。
ただし、いきなり神社やお寺に持ち込んでも対応してもらえない場合があるので、必ず事前に受付可能か問合せするようにしてください。
また、自宅の庭や空き地で写真を焼却するのは、火災のリスクや近隣住民への影響があるため避けるようにしましょう。
専門業者に依頼する
遺品整理で出たアルバムや写真をゴミとして処分することに抵抗があり、供養できる神社や寺院が見つからない場合は、遺品整理の専門業者に依頼する方法がおすすめです。
遺品整理の専門業者に依頼すれば、遺族の気持ちに寄り添いながら分別や供養を一括で対応してもらえます。
また、アルバムや写真以外に処分したいものがあれば、まとめて依頼することが可能なため、体力的・精神的な負担を軽減させたい方にも有効です。
それに加え、遺品整理の専門業者はプライバシーの保護も徹底しており、状況に応じて最短即日で対応してもらえます。費用が心配な場合も、見積もりは無料でしてもらえることが多いので、まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。
アルバムや写真の遺品整理でお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。