
遺品整理をしていると指輪やネックレスなど、貴金属やアクセサリーが出てくることがあります。その価値が分からなかったり、思い入れがある品であったりすると、どのように扱えばいいか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、遺品整理で出てきた貴金属の処分方法や売却方法を詳しくご紹介します。
遺品整理で貴金属をなかなか処分できずにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
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遺品整理で貴金属を処分する前の注意点
ここではまず、遺品整理で貴金属を処分する前に確認しておくべき3つの注意点について、詳しく確認していきましょう。
相続税の対象になるか確認する
遺品整理で出た貴金属は、相続税の対象となる財産のひとつです。そのため相続手続きや相続税申告が必要になります。
ただし、遺産総額が基礎控除額を下回っていれば、相続税はかかりません。基礎控除額は「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」で算出できます。
貴金属は評価額が大きく変わる可能性があるため、相続税の申告が必要となるかどうか注意が必要です。
また、貴金属を含めた財産的価値があるものを勝手に売却すると、相続放棄ができなくなる可能性があるので、相続放棄を検討している方は特に注意しましょう。
遺言書を確認し、他の相続人と相談する
遺品整理で出た貴金属を処分する際は、故人の遺言書の内容を確認しましょう。強い思い入れがあり、誰かに相続させたい旨が遺言書に残されているケースがあるためです。
遺言書に記載がない場合は、現物で分割するのか、あるいは換金して分配するのか、相続人それぞれの希望を考慮しながら相談するようにしましょう。
専門家に相談する
遺品整理で出た貴金属を処分する前に、専門家に相談することも重要です。
貴金属やアクセサリーは一見、価値がないと思われるものでも、限定品やブランド物の場合、思わぬ高値がつくことがあります。
専門家の査定を受けることで、適正な価値を確認することが可能です。処分前に相場を把握する意味でも、一度専門家に相談することをおすすめします。
遺品整理で出た貴金属の処分方法
遺品整理で出た貴金属について、相続上での問題がないと分かったら、具体的な処分方法を考えましょう。
ここでは4種類の処分方法を順に確認していきます。
廃棄する
特に思い入れのない品で、売却しても値が付きにくいものは廃棄を検討しましょう。
一般的に、小さな貴金属は不燃ゴミ、大きな貴金属は粗大ゴミとして扱われることが多いです。自治体によって回収方法が異なるため、事前に自治体のルールを確認しておくとよいでしょう。
ただし、貴金属に使われている素材は、素人には見分けがつかないものもあります。処分後に価値に気付いて後悔することのないように、専門家の鑑定を受けてから判断することをおすすめします。
形見として手元に残す
遺品整理で出た貴金属は、故人の形見として手元に残しておく人も多いです。
指輪やネックレスは、あまり場所を取らないため故人の思い出として保管しやすく、きちんと管理すれば自分の子供や孫の代まで大事に受け継ぐことが可能です。
なお、長期間保管しておく場合は、しまう前に汚れを落とすなどの手入れをし、直射日光や高温多湿を避けるようにしましょう。
親族や知人に譲る
故人が大切にしていた貴金属を、形見分けとして親族や知人に譲ることもひとつの方法です。
受け取った品を通して、故人との生前の思い出を偲び、供養する機会になります。渡す前に手入れをして、できる限り綺麗な状態で引き継ぐことが大切です。
ただし、無理に譲るとかえって迷惑になるケースもあるため、相手の意思を尊重したうえで、押し付けることがないように注意しましょう。
デザインをリフォームする
遺品整理で出た貴金属をリフォームして、自分のサイズや好みのデザインに変えることもひとつの選択肢です。
たとえば、リングのサイズが合わない場合は、専門店に持ち込めばある程度のサイズ調整はしてもらえます。また、ネックレスのチェーンの長さを変えたり、太さを変えたりするだけでも、イメージが変わって着けやすくなるケースもあります。
それに加え、指輪の宝石を活かしたネックレスにするなど、用途自体を変える大掛かりなリフォームも人気です。このようにして、遺品の貴金属を世界にひとつだけのオリジナルジュエリーにすれば、故人にも喜んでもらえるでしょう。
遺品整理で出た貴金属の売却方法

遺品整理で出た貴金属を引き継ぐ人がいないものの、廃棄するのはもったいないと感じる場合は、売却がおすすめです。
ここでは、貴金属を売却する際の主な4つの方法について、順に詳細を確認していきましょう。
リサイクルショップ
まず、遺品整理で出た貴金属は、リサイクルショップで買い取ってもらう手段があります。
リサイクルショップでは、貴金属の他にも洋服や食器、家電製品など、幅広い商品を買い取りしてくれることが多いです。そのため、身近な品をまとめて売却したい場合には非常に便利な選択肢だといえます。
ただし、リサイクルショップによっては、貴金属に関する専門知識をもつスタッフがおらず、適正な金額で売却できないこともあるので注意しましょう。
フリマアプリやネットオークション
遺品整理で出た貴金属を、自分でフリマアプリやネットオークションに出品する方法もあります。近年では、フリマアプリやネットオークションの市場規模が拡大しているため、思いがけず高値で売却できる可能性があります。
ただし、フリマアプリやネットオークションは個人間の取引となるため、購入者との間でトラブルが発生するリスクがあります。
そのため、詳細が不明なものや、高額なものを出品する場合は細心の注意を払い、少しでも不安があれば出品を控えるようにしましょう。
貴金属専門の買取業者
遺品整理で出た貴金属を適正金額で売却したい場合は、貴金属専門の買取業者に依頼するとよいでしょう。
買取業者は専門性が高いため、適正な金額で査定してもらえる可能性が高いです。また、ブランド品など幅広い品に対応可能な業者が多いため、売却したい品が多い場合にも便利でしょう。
ただし、なかには専門知識が不足していたり、不当な金額で買い叩いたりする悪質な業者も存在するので注意が必要です。不安がある場合は、複数の業者から見積もりを取って比較し、信頼できる買取業者を見極めるようにしましょう。
遺品整理業者
手間なく遺品整理で出た貴金属を売却したい場合は、遺品整理業者に買い取ってもらうのがおすすめです。
買取サービスを実施している遺品整理の専門業者であれば、遺品整理の作業をしながら、見つけた貴金属を買い取ってくれます。遺品整理にかかった費用から査定額を差し引けることもあるので、依頼費用を安く抑えたい方にもおすすめです。
優良な遺品整理業者を選ぶには、遺品整理士が在籍しているか、古物商許可を得ているか、口コミ評価が高いかをチェックするようにしましょう。
弊社「不用品回収センター すたーとらいん」では、複数名の遺品整理士が在籍し、古物商許可も取得しているので、安心して遺品整理と貴金属の買取をご依頼いただけます。
遺品整理で出てきた貴金属の処分にお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。