一般的に、一人暮らしの家は二人以上で暮らす家と比べて、ゴミ屋敷になりやすいと言われています。この記事では、一人暮らしの家がゴミ屋敷になりやすい背景にある7つの原因について、詳しく解説します。
記事の後半では、一人暮らしの家がゴミ屋敷にならないための対処法もご紹介します。今まさに、一人暮らしの家がゴミ屋敷になっていて困っている方はもちろん、ゴミ屋敷になることを予防したい方も、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしの家がゴミ屋敷になりやすい7つの原因
一人暮らしの家がゴミ屋敷になりやすい原因としては、以下の7つが挙げられます。
- 部屋を人に見られない
- 仕事で忙しく片付ける時間がない
- 親元を離れて初めての一人暮らし
- 買い物依存症になっている
- 物を捨てることに抵抗がある
- うつ病や精神疾患を抱えている
- 潔癖症で汚いものに触れない
それぞれの原因の詳細について、順に確認していきましょう。
原因①:部屋を人に見られない
一人暮らしの家がゴミ屋敷になりやすい原因として、部屋を人に見られないことが挙げられます。
一人暮らしだと、一般的な家庭に比べて来客が少ない傾向にあります。そのため、自分さえ楽であれば良いと考え、片付けを後回しにしてしまいやすくなります。
思い返してみて、過去数ヶ月友人や家族を家に招いていない場合は、自宅がゴミ屋敷になっていないか確認してみましょう。
原因②:仕事で忙しく片付ける時間がない
一人暮らしの家では、生計を自分で立てて、そのうえで家の片付けをしなければなりません。その結果、仕事が忙しくて生活のバランスが崩れ、片付ける時間がなくなることで、ゴミ屋敷になりやすくなります。
特に、夜勤などで朝起きるのが難しい方の場合、ゴミ捨ての時間に間に合わず、ゴミ袋が家に溜まってしまいやすくなります。
原因③:親元を離れて初めての一人暮らし
親元を離れて初めて一人暮らしをしている場合も、家がゴミ屋敷になりやすいので注意しましょう。
実家にいる間は、親が掃除や洗濯などをしてくれますが、一人暮らしをしたら自分でやらなければなりません。そのため、片付けの習慣がない人が一人暮らしをすると、短期間で家がゴミ屋敷になりやすくなります。
原因④:買い物依存症になっている
買い物依存症になっている人が一人暮らしをすると、ゴミ屋敷になる可能性が高くなります。
買い物依存症とは、物を買うことで快楽を覚えたり、ストレスを解消したりすることを意味します。買い物依存症になっていると、家の中に不必要に物が増えてしまい、生活スペースを圧迫してしまいます。
新品の洋服などが増える場合、厳密には「ゴミ」屋敷ではありませんが、生活しにくくなる点では同様なので注意しましょう。
原因⑤:物を捨てることに抵抗がある
物を捨てることに抵抗があると、一人暮らしの家がゴミ屋敷になる可能性が高まります。
「もったいない」と考えて、物を大事にすることは大切なことです。しかし、だからといって不要な物も溜め込んでしまうと、遠からず家がゴミ屋敷になってしまいます。
捨てることに抵抗がある場合は、売却や譲渡など、捨てる以外の方法で物を減らすようにすると良いでしょう。
原因⑥:うつ病や精神疾患を抱えている
うつ病や精神疾患を抱えていると、一人暮らしの家がゴミ屋敷になりやすいです。
家族と暮らしていれば、以前と様子が違うことで精神疾患に気づきやすくなります。しかし、一人暮らしだと周りの目がないので、病気に気づきにくく、ゴミ屋敷が悪化してから判明することがあります。
特に注意すべきなのが、寂しさや不安をゴミを溜めることで紛らわそうとする「ためこみ症」です。この場合、病気の自覚なくゴミを収集してしまうので、早めの対策が必要となります。
原因⑦:潔癖症で汚いものに触れない
一見矛盾するようですが、潔癖症の人が一人暮らしをすると、ゴミ屋敷になることが多々あります。
潔癖症の人の一部は、汚れた物に触れることを嫌がって捨てられず、家の片隅にゴミを堆積させます。その後、堆積したゴミの占めるスペースが徐々に広がっていき、気づかぬうちにゴミ屋敷になってしまうのです。
一人暮らしの家がゴミ屋敷にならないための対処法
一人暮らしの家がゴミ屋敷にならないための対処法としては、以下の4点が挙げられます。
- 毎週ゴミを捨てる習慣を付ける
- 使った物は元の位置に片付ける
- 月に一度は掃除機をかける
- 必要以上に物を買わないようにする
それぞれの対処法について、順に詳細を確認していきましょう。
対処法①:毎週ゴミを捨てる習慣を付ける
一人暮らしの家がゴミ屋敷にならないためには、毎週ゴミを捨てる習慣付けが大切です。
燃えるゴミや燃えないゴミなどは、たいていの自治体で毎週回収しています。これらが捨てられずに溜まっていくと、ゴミ屋敷になりやすいので、忘れずに毎週決まった日に捨てることを意識しましょう。
対処法②:使った物は元の位置に片付ける
一人暮らしの家がゴミ屋敷になることを防ぐには、使った物を元の位置に片付けることも効果的です。
使った物をそのままにしていると、長く時間を過ごすリビングなどに物が多く溜まってしまいます。しかし、使った都度元の場所に戻すように心がければ、一箇所に物が溜まることなく、片付いた状態を長く維持できます。
対処法③:月に一度は掃除機をかける
一人暮らしの家がゴミ屋敷にならないためには、最低でも月に一度は掃除機をかけることも大切です。
いきなり毎日掃除をするとなると、腰が重くて挫折してしまう可能性があります。しかし、月に一度だけで良いと考えれば、比較的行動に移しやすいでしょう。また、床に掃除機をかけるだけであれば、労力もそれほどかからないので、心理的負担も少なくて済みます。
そして、月に一度の掃除機がけに慣れたら、「週に一度は部屋を整理する」「ゴミ捨ての前の日にゴミをまとめる」など、少しずつ習慣を強化していきましょう。
対処法④:必要以上に物を買わないようにする
一人暮らしの家をゴミ屋敷にしないためには、必要以上に物を買わないようにすることも効果的です。
特に買い物依存症になっている人の場合、必要かどうかを考えることなく物を買ってしまいます。たとえば、日用品を買い過ぎてしまう人は、家にストックがあるか確認してから買うことをおすすめします。また、服ばかり衝動買いしてしまう場合は、たとえばクローゼットの中を写真に撮っておいて、新しい服を買う前にチェックすると良いでしょう。
一人暮らしでゴミ屋敷になってしまったら専門業者に片付けを依頼しよう
一人暮らしでゴミ屋敷になってしまった場合、自力でそこから抜け出すのは困難です。また、ゴミ屋敷状態を見られるのが恥ずかしく、知人や家族に協力してもらうことに抵抗がある人も多いでしょう。
そのようなときは、ゴミ屋敷清掃の専門業者に依頼するのがおすすめです。専門業者に頼めば、早ければ即日、長い場合でも数日程度でゴミ屋敷をきれいに片付けてもらえます。また、出てきたゴミや不用品も回収してもらえるので、自力でゴミ捨てをする必要もありません。
もちろん、依頼にあたって費用はかかりますが、ワンルームなどコンパクトな部屋での一人暮らしの場合、一般的な相場よりも安く済むことが多いです。優良業者であれば、訪問見積もりを無料でしてもらえるので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。