とお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、実家のゴミ屋敷を放置するリスクや、ゴミ屋敷になってしまう原因を踏まえ、具体的な対処法について解説していきます。
実家のゴミ屋敷をどうすべきかで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
実家のゴミ屋敷を片付けずに放置するリスク
両親や祖父母が住んでいる実家がゴミ屋敷状態になっている場合、片付けずに放置していると多くのリスクに繋がります。
ここでは、特に代表的な4つのリスクについて、詳細を確認していきましょう。
リスク①:火災などの自然災害被害の増加
ゴミ屋敷化した実家を片付けないと、自然災害が発生した際に被害が増加するリスクがあります。
たとえば火災が起こった際、物が多ければそれだけ火の手が早く広がるようになります。ゴミによって動線が狭まっていると、避難が遅れる原因にもなるでしょう。
また、大きな地震発生時にゴミが崩れて親が下敷きになったり、大雨や洪水での浸水時、ゴミが邪魔で避難に支障が出たりします。
自然災害はいつ起こるかわからないので、1日でも早くゴミ屋敷を片付けるようにしましょう。
リスク②:親の健康状態への悪影響
実家がゴミ屋敷状態だと、そこに住む親の健康状態に悪影響を及ぼすリスクがあります。
言うまでもなく、ゴミは不潔なものです。それを片付けずに放置していれば、悪臭が発生するだけでなく、害虫や害獣も寄って来て、衛生状態が悪化します。その結果、病気やウイルスに罹患するリスクが高まってしまいます。
親が高齢の場合、体力も落ちていることが多いので、健康に長生きしてもらうためにも、なるべく早く清潔な環境にしてあげましょう。
リスク③:近隣住民とのトラブル発生
実家がゴミ屋敷だと、近隣住民との間にトラブルが発生するリスクも高まります。
特に、家屋の外までゴミが溢れていたり、風に乗って悪臭が周囲まで届いていたりする場合は要注意です。近隣とのトラブルは親にとっての精神的負担にもなりますし、最悪の場合、退去を強いられて生活の場を失うことにもなりかねません。
親に平穏な暮らしを続けてもらうためにも、実家のゴミ屋敷化に気づいたら、早い段階で対処を検討しましょう。
リスク④:親のさらなる孤立化
実家がゴミ屋敷化していると、近隣住民はもちろん、友人や親戚、子世代も家に近寄らなくなります。その結果、親のさらなる孤立化が進むリスクも考えられるでしょう。
特に、実家に親が1人で暮らしている場合は注意が必要です。日常的に人と接する機会がなくなれば、精神的に塞ぎ込む原因になり、最悪の場合は孤独死に繋がる可能性も高まります。
実家がゴミ屋敷になっていて、帰省するのが億劫になっている人は、この機会に改善のための対策を取るようにしましょう。
実家がゴミ屋敷になってしまう原因とは?
実家がゴミ屋敷になってしまう原因は多数ありますが、特に代表的なものとして4つの原因が挙げられます。それぞれの詳細について、詳しく確認していきましょう。
原因①:もったいなくて物が捨てられない
もったいなくて物が捨てられない結果、実家がゴミ屋敷化することが多いです。
現代では物を使い捨てることが多くなりましたが、昭和世代の方を中心に「使える物はできるだけ長く使う」という価値観を持つ方もいます。これはもちろん良いことですが、全てを取っておけばゴミ屋敷になってしまうので、取捨選択が必要でしょう。
原因②:親の体力が落ちている
昔に比べて親の体力が落ちているというのも、実家がゴミ屋敷になる原因として多いです。
日々の片付けやゴミ捨てを行うには、相応の体力が必要とされます。若い頃は気にならない程度の労力ですが、歳を重ねて体力が落ちると、それらが急に億劫に感じられることもあるでしょう。
体力が原因でゴミが片付けられない場合は、周囲の親戚や知人に協力を仰いだり、定期的に帰省したりして、片付けに協力することも重要です。
原因③:親の認知能力が落ちている
住んでいる親が高齢化し、認知能力が低下した結果、実家がゴミ屋敷になることも多々あります。
人間の認知能力は、加齢とともに衰えていきます。認知能力が低下すると、ゴミを要不要で分別できなくなったり、家が散らかっているか判断できなくなったりします。
この場合、強い言い方で非難すると口論に発展する可能性もあるので、ある程度時間をかけて話し合うようにしましょう。
原因④:孤独感を物で埋めている
住んでいる親が孤独を感じていて、それを物によって埋めた結果、ゴミ屋敷になっていることも少なくありません。
特に、子どもたちが自立したり、配偶者と死別したりして1人で暮らしている方の場合は、本人も気づかぬままに、物を集めて孤独を紛らわせることがあります。
この場合は、片付けを実行した後も、親の孤独感を埋めるためにできることを考えてあげるとよいでしょう。